スーパーマリオブラザーズ ワンダーは「あらゆる方法で刺激・楽しみ方を与えてくる」(感想・レビュー)
■スーパーマリオブラザーズワンダーを遊んでとてもおもしろかったのでレビューを書いておこうと思います。
正直2Dマリオはあまり好きではないほうだったのですが、ワンダーは抜群におもしろかったです!
現時点でのマリオの最高傑作なのではないでしょうか。
■マリオワンダーのポイントとして、一つは「音」だと思っています。
キャラクターの動きや画面の状態などにあわせ、楽しく音が鳴るようになっている。
一種、リズムゲームをやっているかのような音の楽しさがあります。
しかも、それが画面内だけでなく、ジョイコンからも音が出てくる。
ジョイコンの振動によって、まさかのコントローラーから音が出てくるという衝撃的な要素。
画面からも、手元からもまさに奥行きのある「音」の楽しさがあります。
こんなに「音」をダイナミックに楽しめる作品はそうないでしょう。
Switchを最大限活かした、任天堂の「音」に対する集大成とも言えるでしょう。
この「音」の体験を楽しむ目的で買うだけでも価値ある作品だと思っています。
■コントローラーの振動を活かした音がありましたが、「振動」というのも小気味よく連動されています。
キャラクターや画面の状態に合わせて、小中大を調整しながら、場面や動きに合わせた振動が手元にフィードバックされます。
音やキャラクターとの振動のマッチ感は、やはりSwitch史上最高と言っても良いでしょう。
Switch発売元の任天堂だからこそ仕上げられた要素と言えます。
■もちろん画面で「目」も楽しませます。
ステージによって雰囲気が変わるのはもちろん、近くに遠くに右に左に上に下にと、あらゆる目に入る情報を楽しませようとしてくれます。
■「ゲーム要素」もばっちりです。
ステージごとにギミックが異なり、ステージが進むごとに「今度は何をしてくれるんだろう」、というワクワク感があります。
ちょっとした謎解き要素が含まれ、それを紐解いていくような爽快感があります。
■そして、これも良い要素だと思ったのが、「ゆるいつながり」の部分です。
オンラインにつないでいると、他のプレイヤーが同じステージに出現し、ほかプレイヤーの動きを見ることができます。
また、ミスをしてしまったときの復活の手助け、謎解き要素がわからないときに「ここだよ!」とジャンプや動きで教え合うなど、ほどよいコミュニケーションを自然に与えてくれます。
この「ゆるいつながり」要素は、アクションが苦手な人への救済にもなると思い、ぜひ今後も取り入れて欲しい要素だと思いました。
■難しさという点だと、「ヨッシー」を選ぶと敵キャラに当たることによるミスがなくなったり、
ジャンプの滞空時間が増すなど、初心者でもクリアできるように調整がされています。
なんとなく2Dマリオは難しいという印象があったのですが、先述の「ゆるいつながり」も含め、
今作はマリオを誰でも楽しめるものにしたように思えます。
■全体を通して思ったこととして、「あらゆる方法で刺激・楽しみ方を与えてくる」でした。
毎ステージ、手を変え品を変え「刺激・楽しみ方」を提供してくれます。
ステージのギミックといったゲーム要素はもちろん、
画面の動きで「目の刺激」、聞こえてくる音で「耳の刺激」、コントローラーからの「触覚への刺激」と、
ただ画面内で平面な内容を楽しむだけでは無いゲーム作品となっています。
刺激の位置を変え、一点に留めさせない、という印象を持ちました。
マリオワンダーは、誰にでもおすすめできる最高のゲーム作品と言えると思っています。